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文部大臣尾崎行雄(おざきゆきお)が起こした舌下事件は?

1898年第1次大隈重信内閣の文部大臣尾崎行雄(おざきゆきお)が起こした舌下事件の名称を答えてください。

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共和演説事件(きょうわえんぜつじけん)です。

第1次大隈重信内閣の文部大臣尾崎行雄は教育団体の会合で「もし日本でアメリカのような共和政治を行ったら三井や三菱が大統領候補者になるだろう」と演説しました。

この演説の主旨は、財閥批判、金権批判なのですが、もし日本が共和制だったらと仮定して演説したことが問題となります。

共和制とは君主のいない政治体制のことで、共和制の反対が君主制です。

大日本帝国憲法下の日本は天皇が統治する君主制(立憲君主制)です。「もし日本が共和制だったら」との発言は天皇に対する不敬だと批判されました。

憲政党内でも旧自由系の議員らが尾崎を批判し党内は紛糾!尾崎は文部大臣辞任に追い込まれます。

憲政党は分裂しわずか4か月で第1次大隈重信内閣は退陣しました。