1911年公布の労働者保護法は?
1911年に公布された日本で最初の労働者保護法の名称を答えてください。
答えはこちら
工場法(こうじょうほう)です。
産業の発展にともない工場で働く労働者の劣悪な環境が社会問題になると、農商務省が実態調査を行い「職工事情」を刊行しました。
政府(第二次桂太郎内閣)は工場労働者の待遇を改善すべく1911年に工場法を公布しました。
■工場法の内容
労働時間・・・12時間制(就業時間は12時間以内)
就業年齢・・・12歳(12歳未満の労働を禁止)
休日・・・月2回
女子・年少者・・・深夜業を禁止
※例外規定
15人未満の工場には適用されない
製糸業は期限付きで14時間制を認める
紡績業は女子の深夜業を一部認める
工場法は1911年に公布されますが、資本家の反対で実施が延期され1916年にようやく施行されました。しかし、例外規定を設けたため労働法としては不十分なものでした。
1947年労働基準法が公布されたことで工場法は廃止されました。