大正政変後に成立した内閣は?
第三次桂太郎内閣が大正政変で退陣したあと成立した内閣と、その内閣で改正した2つの法令を答えてください。
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第一次山本権兵衛内閣、文官任用令と軍部大臣現役武官制です。
第一次護憲運動により第三次桂太郎内閣が退陣すると、薩摩出身の海軍大将山本権兵衛(やまもとごんべえ)が内閣総理大臣に就任しました。
立憲政友会を与党とする山本内閣は文官任用令と軍部大臣現役武官制を改正して政党に配慮する政策を実施しました。
文官任用令の再改正・・・文官任用令は官吏(役人)の採用に関する法令で1893年に制定されました。1899年の第二次山県有朋内閣では政党の影響力を抑えるため政党員が官吏になることを制限する改正を行いますが、山本権兵衛は山県が改正した文官任用令を再改正して政党員が上級官吏になれるよう緩和しました。
軍部大臣現役武官制の改正・・・軍部大臣現役武官制は陸海大臣は現役の大将と中将から任用するという法令です(第二次山県有朋内閣で公布)。政党員の陸海大臣就任阻止を目的につくられたのですが、山本はこれを改正して「現役」の規定を削除しました。