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観応の擾乱(かんのうのじょうらん)で対立した人物は?

室町幕府初期に起こった幕府内の権力闘争を観応の擾乱(かんのうのじょうらん)と呼んでいますが、対立した二人の人物の名前をあげてください。

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足利直義(あしかがただよし)と高師直(こうのもろなお)です。足利直義は足利尊氏の弟(母も同じ)、高師直は尊氏の筆頭家臣(執事)です。北条氏や新田義貞、楠正成など共通の敵がいる間は協力していた両者ですが、尊氏が征夷大将軍となり幕府を開くと対立が表面化してきます。尊氏にとって直義は肉親であり、師直は腹心の部下です。直義は政治、師直は武力と適材適所の人事を行っていましたが、それぞれが力を持つようになるとコントロールがきかなくなり合戦へとエスカレートしました。1350年に師直が殺害され、1352年に直義が急死(尊氏による毒殺説もあり)したことで争乱は収束に向かいました。