室町幕府が関東を統治するために設置した機関で上杉氏が世襲した役職は?
室町幕府は関東を統治する機関として鎌倉府を設置して尊氏の四男足利基氏に任せますが、このとき基氏の補佐役として上杉氏が就任した役職は何でしょうか?
答えはこちら
関東管領(かんとうかんれい)です。最初のころは関東執事(かんとうしつじ)と呼ばれていました。基氏は10歳で鎌倉公方となったため、幼い基氏を補佐するため斯波家長(しばいえなが)と上杉憲顕(うえすぎのりあき)が選ばれます。当初は上杉氏の他に斯波氏、畠山氏、高氏なども任命されましたが、やがて上杉氏が世襲するようになりました。上杉氏は足利尊氏の母上杉清子の実家です。上杉氏は山内、犬懸、宅間、扇谷の四家に分かれ内紛を繰り返しますが、最後に残った山内上杉家の上杉憲政(うえすぎのりまさ)は、関東管領の職を長尾景虎(上杉謙信)に譲りました。