1390年美濃国の守護が起こした反乱は?
美濃、尾張、伊勢三カ国の守護であった土岐氏の相続争いに端を発した反乱を何と呼んでいますか?
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土岐氏の乱、もしくは土岐康行の乱(ときやすゆきのらん)です。清和源氏の血統とされる土岐氏は、美濃国を本拠地として栄え、室町時代になると美濃、尾張、伊勢三カ国の守護となり全盛期を迎えました。幕府の重鎮であった土岐頼康(ときよりやす)が死去すると、甥の康行が跡を継ぎますが、弟 満貞(みつさだ)との確執から相続争いが起こります。この争いには3代将軍足利義満が絡んでいて、土岐氏の力を削ぐための介入でした。1390年義満は追討の兵を派遣して康行を追放します。美濃守護は康行の叔父 土岐頼忠に、尾張の守護は満貞、伊勢の守護は仁木氏に与えられました。尾張の守護となった満貞は翌年に守護を解任されたため、土岐氏の支配は美濃一国のみとなりました。