1342年に室町幕府が派遣した貿易船は?
1342年 足利尊氏と直義は中国の元に貿易船を派遣しました。この船の名前を答えてください。
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天龍寺船(てんりゅうじぶね)です。
1339年に崩御した後醍醐天皇の冥福を弔うため、室町幕府は天龍寺の造営を計画します。その資金を得るために中国の元に派遣した貿易船が天龍寺船です。
足利直義は博多商人を取引の責任者に任命し、帰国後には損得にかかわらず5000貫を納めさせる約束で渡航を許可しました。
元に到着した船は交易を行い大きな利益をあげたといわれています。天龍寺は1345年に創建され夢窓疎石(むそうそせき)が開山(かいざん)となりました。開山とは、初代住職(開祖)のことです。
同じような貿易船に建長寺船(けんちょうじぶね)があります。こちらは鎌倉幕府が建長寺造営の費用を工面するために1325年 元に派遣した貿易船です。