3代将軍足利義満が開始した貿易は?
室町幕府3代将軍足利義満は中国に朝貢して貿易を開始します。この貿易の名称と、正式な貿易船であることを証明する割符の名前を答えてください。
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日明貿易(にちみんぼうえき)、勘合符(かんごうふ)です。
中国では1368年に朱元璋(しゅげんしょう)によって明が建国されます。義満は明に使者を送り朝貢します。明の皇帝から日本国王と認められた義満は、貿易船を派遣して交易を開始しました。
日明貿易では、日本から銅や刀剣、漆器を輸出し、明からは銅銭や生糸、織物、香料などを輸入しました。当時、日本や中国の近海には、倭寇と呼ばれる海賊が出現して海を荒らしてたのです。
そのため、貿易を行う際には倭寇と区別するために勘合符と呼ばれた割符を持参して明の港に入港しました。勘合符は明の皇帝が発行した証書で、2分割した勘合符を照合することで正式な貿易船であることを証明したのです。勘合符を用いたことから、日明貿易のことを勘合貿易と呼ぶこともあります。