中国との貿易を中断した室町幕府の将軍の名前は?
3代将軍足利義満が始めた明との貿易は、4代将軍によって中断されます。この将軍の名前を答えてください。
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足利義持(あしかがよしもち)です。
足利義持は義満の嫡男です。父が始めた日明貿易は、中国の冊封(さくほう)体制下に入ることで実現しました。冊封とは中国の支配下に入り、中国皇帝と君臣関係を結ぶことです。
明との貿易は朝貢という形式で行われます。朝貢とは、明の皇帝に貢物(みつぎもの)を献上し、かわりに皇帝から恩賜を与えられるというものです。義満は明の皇帝に使者を送り日本国王の称号を与えられたことで貿易を始めることができたのです。
義満は貿易によって得られる莫大な利益で、幕府の財政を安定させようとしたといわれています。しかし、義持はこのような関係は屈辱的だと考え、明からの使者を受け入れずに国交を断絶しました。
義持が中断した日明貿易は6代将軍義教によって再開され、幕府の力が衰えた室町時代後期には、大内氏によって独占されました。