室町時代 農民たちによって運営された自治組織は?
14~15世紀にかけて、畿内やその周辺の地域では、村落の運営を農民が自分たちで行うようになります。これら村落の自治的組織を何と呼んでいますか?
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惣(そう)又は惣村(そうそん)です。
鎌倉幕府の滅亡、南北朝の動乱など社会の大きな変革の中にあって、畿内やその周辺地域の農民たちは、自分たちの生活や権利を守るために村の自治的な運営を行うようになります。
彼らは会合を開き村の規約を定め、共有地の使用方法や年貢の管理、徴収などについて取り決めを行います。規約に違反した者への処罰、治安の維持もすべて自分たちで行いました。
これにより守護など領主層の介入を防ぎ、自治を確立していきます。力をつけた惣は領主の横暴に対し、愁訴や強訴を行い抵抗するようになりますが、それでも問題が解決しないときは、最終手段として一揆を起こしました。