門前町(もんぜんまち)と寺内町(じないまち)の違いは?
中世に形成された門前町(もんぜんまち)と戦国時代に形成された寺内町(じないまち)の特徴や違いを答えてください。
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門前町は寺院や神社の門前市から発展した町で、鎌倉時代~室町時代に形成されました。伊勢神宮の宇治・山田、善光寺の長野、延暦寺の坂本が代表的な門前町です。
寺内町は、室町時代末期(戦国時代)に浄土真宗の寺院や道場(信徒の集会所)を中心に形成された町です。日蓮宗の寺内町も存在しますが、その多くは浄土真宗 本願寺派の寺院を中心に形成されました。
本願寺は延暦寺など他宗派と対立していたため、寺内町に濠や土塁をめぐらし武装化して攻撃に備えました。摂津 の石山、越前の吉崎、河内の富田林が代表的な寺内町です。