1930年金解禁を実施した内閣は?
1930年1月金の輸出解禁を実施した内閣の名称と、その内閣の蔵相の名前を答えてください。
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浜口雄幸(はまぐちおさち)内閣、井上準之助(いのうえじゅんのすけ)です。
田中義一内閣退陣後に組閣した浜口雄幸は、元日銀総裁の井上準之助を大蔵大臣に起用して緊縮財政を行いました。
緊縮財政で国内の物価を引き下げるとともに、産業の合理化を図り国際競争力を高めることを目指しました。
1930年1月浜口内閣は金解禁を実施します。金解禁とは国内にある金(金貨や金地金)の輸出を認めることです。
金解禁は金本位制への復帰を意味します。金本位制をとることで為替相場を安定させ、国際競争力をつけた商品を輸出することで景気の底上げを狙ったのです。
円の価値を落としたくなかった浜口内閣は、金輸出禁止前の相場で金を解禁したのですが、これが失策となります。
金輸出禁止前の相場は円高でしたが、金解禁当時は円安になっていました。そのため実質的な円の切り上げ(円高)となったのです。
日本の商品は割高となり輸出は伸びませんでした。
金解禁の失敗と、世界恐慌による不況のダブルパンチで日本国内も不況になりました(昭和恐慌)。