斎藤実内閣が総辞職するきっかけとなった疑獄事件は?
1934年株式売買をめぐる疑獄事件により斎藤実内閣が総辞職に追い込まれます。この事件の名称を答えてください。
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帝人(ていじん)事件です。
1927年に起きた金融恐慌で鈴木商店が倒産します。
鈴木商店に多額の融資をしていた台湾銀行は鈴木商店の子会社であった帝国人造絹糸(けんし)会社の株式 22万株を担保として所有しました。
その後、帝国人造絹糸会社(帝人)の業績回復や増資により株価が上昇しますが、その過程で台湾銀行、帝人、財界、官僚たちが関与して不当に利益を上げたとの疑いが持たれ政治問題になったことで斎藤実内閣は総辞職に追い込まれました。
関係者は逮捕され裁判になりますが最終的に全員無罪となりました。帝人事件は斎藤実と敵対する勢力が仕掛けた陰謀との説もありますが詳細は不明です。