国家総動員法（こっかそうどういんほう）です。

近衛内閣は挙国一致で戦争にのぞむべく国民の戦意を高揚させるため企画院を新設して国民精神総動員運動（こくみんせいしんそうどういんうんどう）を展開します。

企画院は戦時体制を強化するため国家総動員法を立案しました。国家総動員法は労働力や物資などを統制する権限を政府に与える法令です。議会の審議なしに勅令で発令することができました。

この国家総動員法によって国民生活を統制するための様々な法令が発布され、軍需産業での労働など国民は否応なしに戦争へと動員されたのです。