北進論、南進論とは?
明治以降の日本で提唱された北進論(ほくしんろん)と南進論(なんしんろん)について簡潔に答えてください。
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北進論、南進論は明治から昭和(戦前)にかけて国内で提唱された日本の対外論です。
北進論・・・主に陸軍が唱えた大陸北方(朝鮮、中国、シベリア)への進出論。ロシアの脅威に対抗するため朝鮮、満州、シベリアへ進出して日本の権益を確保しようとする考え。日清戦争、日露戦争、日韓併合、満州国建国、シベリア出兵が実行されました。
南進論・・・主に海軍が唱えた南方(東南アジア)への進出論。第一次世界大戦以前、日本の対外政策は北方が中心で、南方は貿易などの経済対策の色合いが強いものでした。しかし、日中戦争が始まると石油などの軍需物資の確保が緊急の課題となり南進論が台頭し、北部仏印進駐、南部仏印進駐が実行されました。