翼賛選挙(よくさんせんきょ)です。
第二次近衛内閣のときに新体制運動を支援する組織として結成された大政翼賛会(たいせいよくさんかい)は、太平洋戦争開戦時には国民を統制するための組織へと変貌しました。
東条内閣の指示で「翼賛政治体制協議会」が結成され、協議会の推薦する候補者を大政翼賛会が支援する体制がとられ、非推薦者には選挙干渉を行いました。その結果、当選者のおよそ80%が推薦者で占められ議会の多数をとったのです。
さらに、当選した議員や各界の代表者による政治団体「翼賛政治会」が結成され、東条内閣を支援しました。この東条内閣の独裁体制を翼賛議会体制といいます。