にきびとホルモンの関係
第二次性徴期を迎える10代では、多くの人がにきびに悩まされます。思春期に発生するにきびの原因としてあげられるのが性ホルモンバランスの異常です。性ホルモンには、男性ホルモンと女性ホルモンの2種類があります。男女どちらもこのふたつの性ホルモンを持っています。
第二次性徴期には、女性でも男性ホルモンが活発になり、皮脂の分泌が増しオイリー肌になってしまうのです。毛穴が汚れ皮脂が詰まるとにきびができて肌荒れの原因になります。皮脂の分泌が多い10代は、いつも肌を清潔に保つように心がける必要があります。ただし、洗いすぎは禁物!ごしごしとこすったりせずに、泡の力でやさしく洗顔してください。
◇にきびを引き起こす、やっかいな男性ホルモン
大人にきびは、学生時代のにきびと違い、あごなどにできます。大人にきびの原因は、男性ホルモンの活性化やストレス、不規則な生活習慣などが考えられます。大人にきびは、一度治っても原因を取り除かない限りまた再発するやっかいな面があります。
にきびができると、気になってつい触ってしまったり、つぶしてしまったりする人もいるかもしれませんね。しかし、無理につぶして悪化させると顔に痕が残ってしまうことがあり完治することが難しくなります。あごやフェイスラインににきびができたら、早めに皮膚科で治療してもらうようにしましょう。
◇女性ホルモンとにきびの関係
女性ホルモンもにきびと深く関わっています。女性は生理がありますが、生理周期の間に活発になるホルモンが違うのです。卵胞ホルモンと、黄体ホルモンがあります。卵胞ホルモンは、肌に潤いを与え、きめが細かく滑らかな肌を保つ働きがあります。黄体ホルモンは、皮脂の分泌を活性化させる働きがあります。生理不順になるとホルモンバランスが乱れ、肌が荒れたり、にきびや吹き出物ができるようになります。
◇皮脂分泌とホルモンの関係
ホルモンと皮脂分泌は密接に関係しています。男性も女性も皮脂の分泌量には個人差があります。これは男性ホルモンの働きによるものです。男性は女性よりも毛穴が大きいので、通常の皮脂分泌量であればにきびになることはありません。ただし、女性に比べ衛生面に気を使わない人が多いためにきびができてしまうのです。
一方、女性は男性よりも皮脂分泌量は少ないのですが、毛穴が小さいため皮脂がうまく外に排出されずに溜まってしまいます。にきび予防のためには、皮脂や汚れをためないことです。特に女性はお化粧をするので、皮膚に余計な負担を与えています。帰宅したら化粧をきちんと落として皮膚を清潔な状態にしてください。化粧を落とさないまま寝るのは論外です!汚れはしっかり落としましょう。