退職後に支払う住民税
サラリーマンとして会社から給料をもらっているとき、住民税は給料から天引きされるのでたいして気にしないものです。
しかし、退職して収入がなくなったとたん ドカン!と請求がくるのが住民税です。金額の大きさにびっくりする人もけっこういます。
なぜ、退職後に多額の住民税が請求されるのでしょうか?それは、住民税が後払いのシステムになっているからです。
住民税の計算方法は、前年度の収入に応じて計算されます。退職する前の収入がベースになるので、高い給料をもらっていた人は税額も大きくなります。
住民税は、前年度の収入をもとに計算され、6月から翌年5月までの給料から毎月天引きされます。
つまり、2010年の住民税は、2009年の収入によって計算され2010年6月から2011年5月までの期間に支払うことになります。
退職した場合、給料から天引きできないので、退職後に納税通知書が送られてきます。
住民税は退職する月によって納付方法に違いがあります。
■2010年1月から5月に退職した場合、
2009年度の住民税のうち納めていない分を全額給料から天引きされます。2010年度の住民税は前年の収入に応じて計算されます。税額が決定したら、市区町村役場から納税通知書が送付されるので、全納もしくは分割で収めることになります。
2010年1月に退職・・・2009年度の住民税1月から5月分全額が給料から引かれる。
2010年2月に退職・・・2009年度の住民税2月から5月分全額が給料から引かれる。
2010年3月に退職・・・2009年度の住民税3月から5月分全額が給料から引かれる。
2010年4月に退職・・・2009年度の住民税4月と5月分全額が給料から引かれる。
2010年5月に退職・・・2009年度の住民税5月分が給料から引かれる。
■2010年6月から12月に退職した場合
2009年度の住民税は毎月給料から天引きされて支払済みです。2010年度の住民税は前年の収入に応じて計算されます。税額が決定したら、市区町村役場から納税通知書が送付されるので、全納もしくは分割で収めることになります。
2010年6月に退職・・・2009年度の住民税6月分が給料から引かれる。7月以降の分は納税通知書が送付されるので、全納もしくは分割で収めることになります。
2010年7月に退職・・・2009年度の住民税7月分が給料から引かれる。
8月以降の分は納税通知書が送付されるので、全納もしくは分割で収めることになります。
2010年8月に退職・・・2009年度の住民税8月分が給料から引かれる。
9月以降の分は納税通知書が送付されるので、全納もしくは分割で収めることになります。
2010年9月に退職・・・2009年度の住民税9月分が給料から引かれる。
10月以降の分は納税通知書が送付されるので、全納もしくは分割で収めることになります。
2010年10月に退職・・・2009年度の住民税10月分が給料から引かれる。11月以降の分は納税通知書が送付されるので、全納もしくは分割で収めることになります。
2010年11月に退職・・・2009年度の住民税11月分が給料から引かれる。12月以降の分は納税通知書が送付されるので、全納もしくは分割で収めることになります。
2010年12月に退職・・・2009年度の住民税12月分が給料から引かれる。1月以降の分は納税通知書が送付されるので、全納もしくは分割で収めることになります。