元服式 通字(とおりじ)と偏諱(へんき)
おんな城主直虎がもっと楽しくなる!小ネタ・豆知識
亀之丞は元服式を終え名を直親と改めました。
元服式は男子が成人するための儀式です。髪を結い、服装を整えて加冠し大人の仲間入りをします。
*烏帽子
冠の代わりに烏帽子(えぼし)が使用されることが多く、元服する男子に烏帽子親が烏帽子を被せました。
元服後には幼名から諱(いみな)へ名前が変更されます。
直親の「直」は井伊家の当主につけられる名前で通字(とおりじ)もしくは通し字(とおしじ)といいます。
代々共通する字や親の名前の一字が使用され、井伊家の場合は直平、直宗、直盛、直親など「直」の字をつける慣習がありました。
直親の「親」は烏帽子親(えぼしおや)である新野親矩(にいのちかのり)の「親」を貰ったのでしょう。
烏帽子親から一字を貰うことを偏諱(へんき)といいます。
直親の名前は「通字」と「偏諱」の組み合わせということになります。