虎松 徳川家康に仕官して万千代となる
おんな城主直虎がもっと楽しくなる!小ネタ・豆知識
母の再婚相手松下源太郎の屋敷に身を寄せていた虎松が徳川家康に仕官したのは15歳のころだとされています。
仕官の経緯については「井伊家伝記」や「藩翰譜(はんかんふ)」「徳川実記」などいくつかの史料に記載があります。
要点をまとめると以下のようになります。
・虎松が着用する小袖を直虎と祐椿尼が仕立てた
・鷹狩をしていた家康が身なりの整った少年を見つけ誰の子か尋ねた
・井伊直親の遺児だと知った家康が召し抱えた
・虎松から井伊家の由来を聞いた家康が井伊への復姓を命じ、万千代(まんちよ)という名を授けた
・万千代は家康から300石を賜った
どこまでが事実でどこまでが創作なのか判断できませんが、当時の家康は三河を統一して遠江まで勢力を伸ばす大名でありそう簡単に近づける存在ではありません。
本当に鷹狩の途中で声をかけたのであれば、事前にセッティングされていたのでしょう。
虎松の仕官は井伊家の再興にもつながる重大事です。直虎は虎松の母しのや松下家の力をかりて入念な準備のもと家康との面会を設定したものと思われます。