水虫の症状
水虫には「汚い」「不潔」「痒い」「臭い」などマイナスのイメージがついてまわります。そのため、水虫になっても周囲の人に打ち明けることができずにひとりで悩んでいる方が多いのです。
特に女性の場合、恥ずかしいという理由で病院に行くことをためらう傾向があります。市販薬で何とか治療しようと思っても、水虫の症状や種類によっては薬を塗布すると悪化する場合があるので、やはり皮膚科で診てもらう必要があります。
水虫の原因は白癬菌というカビの一種です。白癬菌はわたしたちの皮膚や爪で繁殖し、かゆみなどの症状を引き起こします。白癬菌に感染しやすい体の部位は手や足、頭部、股間などです。手が白癬菌に感染すると「手の水虫」足に感染すると 「足の水虫」爪に感染すると「爪水虫」股間部分に感染すると「いんきんたむし」頭部に感染すると「しらくも」と呼ばれます。
足の水虫症状
水虫といえば足を連想する人が多いでしょう。足は靴や靴下を履いている時間が長く一日中蒸れた状態にあります。水虫の原因となる白癬菌は湿った場所で繁殖をするので、蒸れた足は水虫になりやすい場所なのです。
さらに、日本人は家の中では靴を脱いで生活をします。家に帰ってくると靴下を脱いで素足で生活している人も多いでしょう。家族の中に足の水虫に感染している人がいると、落ちた白癬菌を素足で踏んでしまい感染してしまうのです。
バスマットやトイレのスリッパ、畳、フローリングなど家庭内のあらゆる場所が感染源となるのです。
足の水虫の症状としては、足の指の間に炎症があらわれます。皮膚が赤くなったり、水疱ができます。薄皮がむけるようになり、やがて皮膚がふやけたような状態になります。その状態で放置しておくと、ふやけた皮がむけ赤くただれた状態になります。強い痒みを伴うことが多いので、かきむしって症状が悪化します。
足の指の間に水虫ができると痒みを伴いますが、かかとにできる水虫はかゆみを感じません。かかとの皮 がぼろぼろとむけるため、冬場の空気が乾燥した状態ではひび割れをおこし痛みを伴います。
手の水虫症状
手の水虫に感染する人の多くは足の水虫を発症しています。足に感染した白癬菌を手で触ることで感染してしまうのです。 手の水虫の症状としては、かゆみは伴わず、皮がむけたり、ひび割れを起こします。
爪水虫の症状
水虫というと足や手の皮膚にできるものと思っている人が多いのですが、爪も水虫に感染します。爪水虫は白癬菌が爪に間に入ることで発症します。
爪水虫の症状としては、爪が白色もしくは黄色になり、爪がボロボロとはがれおちるようになります。この症状は爪先から爪の根本に広がっていきます。症状が進行すると爪先が分厚くなり押すと痛みを感じるようになります。
爪水虫の症状で一番困るのが爪の変形です。足の爪は靴や靴下を履いているので目立たないのですが、手には何もつけていないため、手の爪が変形するととても目立つのです。
爪の変形を見られるのが嫌で人前にでることをためらったり、外出を控えてしまうなどの弊害がでてきます。爪水虫を発症した場合治療には相当な時間がかかります。
たむし、いんきんたむしの症状
白癬菌は皮膚で繁殖するので、足や手以外の場所も水虫を発症することがあります。股間部分の水虫をいんきんたむし、股間以外の場所にできる水虫をたむしといいます。いんきんたむしもたむしも強い痒みを伴うのが特徴となっています。
頭部の水虫の症状
頭部に白癬菌が感染すると頭部の水虫(しらくも)を発症します。子どもや高齢の女性に発症しやすいという傾向があります。頭皮の毛穴に白癬菌が棲みつき炎症を起こします。頭皮や毛穴が赤くなりますが、痒みを感じない人がほとんどで、毛髪が抜けやすくなります。