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睡眠と成長ホルモンの分泌

成長ホルモン(ヒト成長ホルモン)は、脳下垂体(のうかすいたい)から分泌され、骨や筋肉の成長、免疫力の保全、代謝調整などの役割を担っています。成長ホルモンは睡眠中に分泌されるのですが、ノンレム睡眠時にしかつくられません。


わたしたちの睡眠には、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があり、一晩の間にノンレム睡眠とレム睡眠のセットを繰り返します。深い眠りのノンレム睡眠は第一段階から第四段階まであり第四段階がもっとも深い眠りになります。


布団に入り眠りにつくと最初に深い眠り(ノンレム睡眠)がおとずれますが、このときの眠りが一番深く成長ホルモンが大量に分泌されるのです。


わたしたちの睡眠は、午前3時を過ぎると眠りが浅くなります。そのため、夜更かしや徹夜をするとノンレム睡眠の第三段階、第四段階の時間が短くなり、成長ホルモンの分泌量が減少してしまうのです。


成長ホルモンの分泌が減少すると、細胞の回復が遅れ疲労がとれにくい体質になります。また、免疫力が低下し病気にかかりやすくなります。子どもの場合は、身長や体の成長に影響がでるといわれています。