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美容師の平均年収・労働時間のわりに安い年収

美容師は、「小学生の憧れの職業ランキング」では上位に入る人気の仕事です。しかし実はそれほど収入は高くありません。美容師の多くは、250万円ー290万円ほどの平均年収で働いています。中には300万円以上の人もいますが、ごくまれのようです。


この平均年収は、美容師になるまでの過程や仕事内容を考えると、じゅうぶんに見合う額とは言えないでしょう。まず、美容師になるためには厚生労働省指定の理容師養成施設あるいは美容師養成施設という専門学校に入らなければいけません。


その学校で勉強した後に、国家試験を受けて資格を取得します。国家資格が必要な職業には様々なものがありますが、その中では美容師の平均年収はかなり低い水準であるのが現実です。また、美容師として店で働くようになってからはハードな毎日が続きます。


まず、見習いの間はシャンプーや雑用が主な仕事で、ひどい手荒れに悩まされる人もたくさんいます。そして店の営業が終わってからはカットの練習をします。仕事で疲れていても欠かすことはできません。美容師の労働時間は、実質的には10時間以上になることが多いようです。


美容師が平均年収を上げるとしたら、管理美容師の資格を取るのが近道です。これは実務経験3年以上で講習を受けることができます。また、独立して自分で店を開くことを考えても良いでしょう。


美容師は、免許を持っていても需要が低い地域に住んでいたりすると、なかなか就職できない人もいます。美容師を目指す人は平均年収の低さなども考慮し、現実を見据えて検討することをお勧めします。