獣医師の平均年収・医師としては低い年収
医師というと、とても平均年収が高い職業の一つです。しかしこれは人間の病気や怪我の処置をする医師の場合です。動物を扱う獣医師については、飛び抜けて平均年収が高いということはありません。
獣医師の平均年収は、その病院の設備や、どのくらいの種類のペットを診ることができるかなどで異なりますが、500ー600万円ほどが一般的であると言われています。しかし実際にはもう少し低い可能性もあります。
なぜなら、動物病院が出している求人の条件を見ると、多くの場合は月収20万円ほどです。そうなると世間で言われている平均年収の半分以下ということになります。また、獣医師として経験が浅いと、診察できる動物の種類が限られています。
「一般的な動物であれば診察できる」という状態になるまでは、それほど高い収入は期待できません。それと、労働時間がかなり長くなる可能性もあります。医師の長時間労働が社会問題化していますが、獣医についても同じ状況であると言われています。
中でも入院ができる動物病院の場合にはその傾向が高く、医師によっては10時間以上もの時間を動物の診療に費やしているようです。動物が好だから獣医師になりたいという人も多いのですが、様々な現実をしっかりと把握して検討することが大切です。
例えば、獣医師になるために必要な知識は多岐にわたりますし、その量も膨大なので、「動物好き」というレベルでは追いつきません。また、獣医師になることができたとしても、一般的な「医師」ほどの平均年収を得ることはできないことを覚悟しておきましょう。