中国ではすでにリニアモーターカーが走っている
上海トランスラピッド
リニアモーターカーを大きく分けると浮上するタイプと浮上しないタイプがあります。リニアと聞くと浮上する列車というイメージを多くの方が持っていると思いますが、浮上しないリニアもあるのです。
浮上するタイプのリニアモーターカーは、日本では愛知高速交通株式会社のリニモが2005年から走行しています。海外では中国の上海トランスラピッド(上海マグレブ)が2003年から営業を開始しています。
リニモは低速走行のリニアモーターカーで最高速度は時速100km/hです。地上からはおよそ6mm浮き上がります。
上海トランスラピッドは高速走行のリニアモーターカーで最高速度は時速430km/hです。地上からはおよそ10mm(1cm)浮き上がります。
浮上しないリニアモーターカー
浮上しないタイプのリニアモーターカーは、鉄輪式リニアモーターカーと呼ばれていて、カナダのスカイトレインが世界で最初に運行しました。
日本では、大坂市営地下鉄の長堀鶴見緑地線、都営地下鉄の大江戸線、福岡市交通局の七隈線が鉄輪式リニアモーターカーです。
中国のリニアはすでに運行しているので、その意味では日本より先に進んでいるように思えますが、超伝導技術を使っていないので、安定した電力の供給に難があり、地上から1cmしか浮上しないため、地震や災害などの緊急時にガイドウェイとの接触の危険性が指摘されています。
また、最高速度も時速500km/hを出すにはさらなる技術改良が必要であり、出せるかどうか疑問視されています。
青森県の大平山元遺跡に行ってきました!